ヤクザ組織の盲目の支配者に、座頭市が窮地に立たされてしまうシリーズ第21作。アイデアマン・勝新太郎が、初めて正式に脚本に参加しているが、特に目新しい趣向は見られない。市のライバル役の仲代達矢は、得意の
ヤクザの熊吉への一宿一飯の義理から、やむなく若いヤクザ・宇之吉を斬った座頭市だが、熊吉の狙いが宇之吉の姉・お袖にあると知った市は、彼女を連れて逃げる。佐藤允が市のライバル役で登場。
愛宕神社の境内、狂四郎は赤座軍兵衛と名乗る侍の手から老人を救った。一向に風采のあがらないその老人が朝比奈という勘定奉行の職にある男と聞いて狂四郎は興味を唆られた。狂四郎の耳には幾つかの興味ある事実